今週のお題「ケガの思い出」
これまで骨折をしたことはないが、印象に残っているケガは二つある。ひとつは子どもの頃、もうひとつは大人になってからの出来事だ。
幼稚園卒園直前のケガ
子どもの頃のケガで記憶に残っているのは、幼稚園卒園を目前にした1月、頭を縫う大けがをしたときのことだ。
当時、私は鹿児島県から千葉県へ引っ越したばかりだった。引っ越し当日、両親は新居のアパートで荷解きに追われており、私と3歳下の弟は「砂場で遊んでいなさい」と言われ、敷地内の裏庭で遊んでいた。部屋は1階で、ベランダからすぐ様子が見える距離。大声を出せば届く近さだったこともあり、両親は急いで片付けを進めていた。
しばらくして、私は頭から血を流しながら大泣きで部屋に戻った。突然の出来事に、両親は慌てて救急車を呼ぶ。引っ越してきたばかりで土地勘もなく、しかも週末だったため、病院の場所も分からなかったのだ。
結果は5針を縫うケガ。6歳にして、人生で最初で最後の救急車に乗る経験となった。
原因は、近所に住む年下の子が、父親のゴルフクラブを持ち出して振り回していたことだった。ぼんやりしていた私はそれに気づかず、運悪くクラブが頭頂部に直撃してしまった。
当時はまだ「子ども同士のことはお互い様」という空気が強く、相手の親の謝罪で一件落着となった。しかし私にとっては、その後が大変だった。わずか3ヶ月しか通わない新しい幼稚園に、包帯とネットをかぶった状態で通うことになり、からかわれることもあった。さらに、鹿児島での幼稚園との違いにもなじめず、最後まで新しい環境に慣れないまま卒園した。
私の千葉での生活のスタートは、決して順調とは言えないものだった。
大人になってからのケガ
もうひとつは、大人になってから参加した5kmランニングイベントでの出来事だ。
走行中、車の陰から突然、リードをつけていない犬が飛び出してきて、ふくらはぎに噛みつかれた。いわゆる「パクッとやられた」という感じで、かなり鮮明な記憶として残っている。
このケガでは、犬歯の跡が4つ、数年間くっきり残った。当時住んでいた場所は狂犬病の発生例がない島国だったため、狂犬病ワクチンの接種はなく、破傷風のワクチンのみで処置は終了した。
子どもの頃と違うのは、そのときの自分の行動だ。私はそのまま5kmを走り切り、血を流しながら救護班へ向かった。スタッフに驚かれたのをよく覚えている。
この出来事をきっかけに、もともと犬派だった私は一転して猫派になった。「一緒に暮らすなら絶対に猫」と思うようになり、リードのない犬には今でも強く警戒してしまう。
ケガから思うこと
どちらのケガも、「もう少し反応が早ければ防げたのではないか」と思う出来事だ。
もともと私は、周囲への注意がやや散漫なところがある。だからこそ、これからはもっと周りの状況に目を配り、危険を予測する意識を持たなければならないと感じている。
そうでなければ、いつか「三つ目のケガの思い出」が増えてしまうかもしれない。


















